2024.12.23
新約聖書の「マタイによる福音書」25章29節の「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。」という言葉があります。
これを「マタイ効果」と呼ばれています。
社会学者のロバート・K・マートンによって提唱されました。
マタイ効果は、社会的な評価が強く影響する場でよく見られ、次のような例で考えられます。
・ビジネスシーンでは、成功している従業員はより多くの機会を得ることができるため、キャリアにおいても有利になります。
・企業では、知名度の高い大企業はより多くの広告費を投入できるため、ブランドの知名度がさらに高まります。
・恋愛学では、モテる人は女の子と会話する機会に恵まれますが、モテない人は経験値が積めないので、会話する技術が育たず、さらにモテなくなっていきます。
マタイ効果には、組織やチームが優れた人材を選んで育成することによって、持続的な成功と安定をもたらす可能性があります。
一方で、公平性や均衡が損なわれる可能性がある点にも注意が必要です。