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2019.5.2

2019年5月(令和元年5月)今月の言葉「先義後利(せんぎこうり)」

「令和」の時代が始まりました。

「令(うるわ)しく平和を築いていく」という思いを込めたスタートの年明けです。

「先義後利」という四字熟語の出典は、『孟子』(梁恵王・上)です。

「義」とは人として当然あるべき道の意、「利」とは利益のこと「道義を優先させ、利益を後回しにする」という意味です。

大丸百貨店の創業者である下村彦右衛門(1688~1748、江戸時代中期の商人)は、論語を商いの根本精神として、「顧客第一主義に徹すれば、利益は自らついてくる」という考えで「先義後利」を大丸の店是に定めました。

日本の中小企業はその7割近くが赤字経営に苦しんでいます。

目先の利潤さえ追えば、結果が出ていた都合のいい経営環境など、もう二度と期待できません。

これらの経営課題は小手先のテクニックで乗り越えられるものではありません。

「先義後利」の考え方は、他への貢献を旨とする仕事の本質を捉えた考え方です。

多くの中小企業が、利益を出せなくて困っている。そんな時こそ、大義のもとに自社の経営資源の再構築をし、経営基盤を固めることから着手すべきです。