2025.5.29
「自利」とは、自らの悟りのために修行し努力すること、
「利他」とは他の人の救済のために尽くすことです。
この二つは別々のものではなく、共に完全に行うことが仏教の理想という考え方です。
もっと簡単に言えば、相手の幸せや安心のために日課に努めることが、
結局自らの利益にかなう、ということでもありましょう。
以下は、京セラフィロソフィーからの引用です。
私たちの心には【自分だけがよければいい】と考える「利己の心」と、
【自分を犠牲にしても他の人を助けよう】とする「利他の心」があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。
自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。
また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、
まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。